2020/01/05

結論:YAMAHAのUR242/44が使用目的に合わない

先日PCを変えた際にM/B(ASUS TUF GAMING X570-PLUS)にIEEE1394のカードを指すとBIOSまでいかない、という症状が発生したため、従来使っていたFirewire1814を使いまわすのをあきらめ、YAMAHAのUR242を使おうと試行錯誤していたのですが、どうにもこいつの入力が常にHPFがかかっているような感じで、低域に違和感があります。
個体が悪いのかと思って(なぜか)UR44も買って試してみたのですが、症状が同じです。

こうなったらやり方が悪いのではないかといろいろ疑って試したものの改善せず。
・おかしいのはURへのアナログ入力を介した時で、UR自体からの出力(URでDA出力させた音)は別に違和感がない
・ch間をモノラル出力させるか、ステレオリンクさせるかで音が違う(そんな馬鹿な、絶対エフェクトかかってるだろ、という気分にしかなりません クロストーク?)
・input1/2、3/4、5/6いずれもダメ。5/6chはボリュームゲインを通過しないため最もきれいなはずなのですが・・・
・当然、HPFやエフェクタ(REV-X)は切っています
などなど。

→M/Bが起動しなかったのが、UEFIの設定でPCIEx16-1=ビデオカード(580X)をPCIeGEN3に固定したら起動するようになりました。
確かに、M/BのLEDを見る限りはビデオカードの認識で止まっていたのですが、IEEE1394のカードを指すとビデオカードの認識で失敗するってなんか不思議な話です。
GEN3で固定して動くようになるということは、GEN4を探しに行って止まる、というようなことでしょうか・・・
ちなみに、もともと使っていた1394のカードはXIO2213AZAYで、検証用に玄人志向のXIO2200Aのも買ってきたのですが、これもアウト。ということは、TI製IEEE1394のチップがダメなようです。
VIA VT6306のは大丈夫でしたが、カード自体の作りが怪しく、FW1814をつないで音を出すとブルースクリーンという悪夢
闇が深い

→20/4にBIOSが更新されて、AUTOのままでも起動できるようになりました。

以下、なんか音がおかしいから調べた時の話です。


どうしても気になったのでRMAAで調べてみました。
①:UR44→FW1814
②:FW1814でループバック
③:UR44でループバック
④:ついでにオンボード→FW1814で取ってみた
させた結果です。(ケーブルはアンバランス)
まだまともそうに見える藤本健のDigital Audio Laboratoryの結果と違い、周波数特性がおかしいのです。
・・・なんで?
上記サイトのはDynamicRangeが90dB程度になっていることから、LineOut(+4dB)の出力をLineIn(-10dB)に突っ込んで、出力を-12dB程度した際の特性と思われるため、こちらも同じようにMainOutではなく、LineOut1,2ch→LineIn5,6ch、ミキサーで-12dB、とやってみても低域の特性は同じ傾向です(↓のはMain出力ですが)。

①UR44 ASIO 24bit-96kHz MainLR - FW1814 in12ch External loopback(Level -3.0dB/-3.3dB)

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
-0.28, -0.55
Very good
Noise level, dB (A)
-101.4
Excellent
Dynamic range, dB (A)
101.3
Excellent
THD, %
0.00097
Excellent
THD + Noise, dB (A)
-83.3
Good
IMD + Noise, %
0.010
Very good
Stereo crosstalk, dB
-95.9
Excellent
IMD at 10 kHz, %
0.00792
Excellent
General performance
Very good


②FW1814 ASIO 24bit-96kHz External loopback(Level -0.0dB/-0.0dB)

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.04, -0.05
Excellent
Noise level, dB (A)
-105.0
Excellent
Dynamic range, dB (A)
105.2
Excellent
THD, %
0.00071
Excellent
THD + Noise, dB (A)
-93.4
Very good
IMD + Noise, %
0.00230
Excellent
Stereo crosstalk, dB
-99.5
Excellent
IMD at 10 kHz, %
0.00210
Excellent
General performance
Very good

③UR44 ASIO 24bit-96kHz MainLR-56ch External loopback(Level -0.0dB/-0.3dB)

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
-0.20, -0.53
Very good
Noise level, dB (A)
-99.2
Excellent
Dynamic range, dB (A)
99.2
Excellent
THD, %
0.00234
Excellent
THD + Noise, dB (A)
-88.5
Good
IMD + Noise, %
0.00398
Excellent
Stereo crosstalk, dB
-94.0
Excellent
IMD at 10 kHz, %
0.00385
Excellent
General performance
Very good

④おまけ:オンボードのRealtek1200A→FW1814(-1.0dB/-0.6dB)

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.00, -0.03
Excellent
Noise level, dB (A)
-102.4
Excellent
Dynamic range, dB (A)
102.5
Excellent
THD, %
0.00516
Very good
THD + Noise, dB (A)
-79.7
Average
IMD + Noise, %
0.011
Very good
Stereo crosstalk, dB
-96.3
Excellent
IMD at 10 kHz, %
0.00724
Excellent
General performance
Very good

この結果を見るとURの出力特性がよくなさそうなのですが、わかるほどか?といわれると疑問で、アナログ入力の影響は判断できません。むぅ・・・
あるとすれば問題はおそらく40Hz以下の低域。ドーンと音が広がるところがカットされた感じになるため違和感があるのだと思います。
というかそれよりオンボードの出力はなかなか優秀です。特に周波数特性だけを見るなら、40kHz程度まできっちり出ており高級機種に負けていません。

どうしてこんなことになるかと妄想を膨らませると、おそらくYAMAHAは楽器をつなぐことを前提にいかに壊れないか、という観点でH/Wが組まれていて、その結果、観賞用とすると影響があるが、通常の楽器では出ない低音をカットするためきつめのHPFを入れて低域(オフセット)が持ち上げないように作られているのでは?という気分になります。
それに対し、僕のようにまともなオーディオデバイスがないからといってD/A代わりに使おうとすると 低域が広がらない、とかいう印象を受けるとか。
そんなことを考えてみた今日この頃。

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