2013/08/18

わけがない

ちゃんとした最終回でした。
投げっぱなし感もありますが、それも含めてありかな、と思います。
原作は読んでいないのでどんな感じなのかわかりませんが、そちらもちゃんと終わったんだろうな、と。



最近、立て続けに惰性で購読していたラノベが終わりました。
惰性じゃなく購読していたシリーズで終わったのもありますが。
最近のラノベはシリーズである程度の数字が稼げるようになると「終われない」という状態になり、最終的に本当に終わらないまま実質打ち切られる(続きが出ない)、ということがある気がします。
作者さんもそのままでは別のシリーズを書けないので別のレーベルから新しいのが出たりとか。

今回の場合は打ち切られた感が強いですが・・・というか別シリーズを新たに作る方が売れるから、ということもあるんでしょうね・・・。

個人的な見解ですが、制作側に伝えたいことがなく、なんとなくの妄想を文章化しました、といった場合に終われない傾向がひどくなります。
ちゃんとした世界観を構築し、魅力的なキャラクターを配置し、でも最終的にはグダグダになっていく・・・、そんなラノベが沢山あります。
文章は書けるけどストーリーは描けない、そんなライターさんばかりだからこそ、物語を終わらせる能力、伝えたいことを描ける能力のある人の作品は抜きん出て見えます。

僕は、こういった事が描きたいんだろうな、という作者の気持ちが見えるものが好きです。
最後の数行を書くために、その前の数万行を書いたのだ、という作品もありました。
なのに、テーマを持たず、世界観の構成の上手さ、キャラクターの可愛さだけで勝負している場合、そもそも「終わり」がありません。

作品を終わらせるには覚悟が要ります。
大好きなキャラクターと、世界と、別れる覚悟が要ります。
マーケット規模が大きくなり、商業主義が蔓延している中ですが、それでも、クリエイターと呼ばれる人たちには自らの意思を持って、描きたいテーマを描いてほしいと願っています。

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