2009/03/09

祝福のカンパネラ

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とりあえず大体クリア。(全部ではないです)

世界設定が曖昧です。
この世界では「エール」なるものがキーとして描かれているのですが、そのキーになるものの設定が固められていないため、ヒロイン毎に少しずつ違った設定が出現します。
要は、よくある「なんでもあり」な設定に・・・。
設定にはその制限を設けないといかんと常々思うのですが。

また、必要性のない(あるいはその必要が説明されていない)ことが必達事項という前提でストーリーが進むため、違和感をぬぐえないまま「なんか無理矢理感動ストーリー」が進みます。
いや、ストーリー的にそこは突っ込んじゃいけないんだろうなぁ、というのは分るのですが、それならばその代替の設定をしてくれないと。

別の場面での話ですが、緊迫感が必要なシーンでもこの作品の根底に「明るく楽しく」と言うようなのがあるらしく(事実、悪人は登場しない)、あっさり何でもないことのようにスルーされて話が進行したりすると「それはないだろう」という突っ込みを入れたくなるんです。
明るく楽しく、というのは好きなのですが、締めるところでは締めないと只のだらだらな話に・・・。
その辺も「無理矢理感動ストーリー」と感じた所以なのでしょう。
+1の話が延々と続くため、読み手の意識もそちらに引っ張られてしまい、+5が来ても「当然のこと」としてスルーできてしまいます。
そこは随時-2位の話を織り交ぜていかないと。
起承転結の転はそのためにあるはずです。

いえ、こーちゃさんは良いんですよ?
最高ですよ?
キャラも悪くありません。
「○いてない」ガーネットや、双子が非常に気になったりするあたり、心憎い設定です。
すっかりSDゲンガーとして知られた(?)成瀬未亜さんとか、Lump of Sugarとか涼屋さんとかがCGに参加したりしますし、彩色のレベルも高いです。
が、どちらかというと僕はストーリーを楽しみたい方なので。

あと、人気ソフトハウスが大型タイトルを制作する際の手法として、キャラソンを作ってそれを売る、というキャラクター商法的な手法がとられるようになってきたというのも興味深いところです。
実際、ソフト本体の値段は上げられないため、その他の部分である程度補わざるを得ないのは仕方のないことなのでしょう。
本体の中身がない曲芸手法はさすがにマズイですが、しっかりした本体とその周辺機器、といった手法であれば問題はないと思います。

あと、折角良いOPテーマを持ってるのですから熱い場面では使っていくべきだと思うのですが、残念ながらインストで終わってしまいました。
あそこはElementsGardenの歌曲を流して良い場面だと思うのですが、まぁ、そこはそれ。

そんないろいろを考えさせられる作品でした。

つぎは8月の新作ですね。

BaldrSkyはようやく2000点を少し超えたぐらいです。
精進せねば。

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