2007/09/13

安部さん

辞めると聞いたときは驚きました。


参院選の結果を受けてもやめずに内閣改造をするぐらいですから、何があってもやめることはないだろうと思っていたので。
周りになんと言われようと、やるべき事をやり、目標に近づこうとする姿勢は好感が持てました。
目的のために邁進するというその点で僕の中では結構評価が高かった人です。

それでもやめる、と言うのですから、まぁ、何か考えがあるのでしょう。
何故このタイミングか、というのは分りませんが、やめることを決断できる、というのはさすがだと思います。
周りに何か言われたのではなく、自ら決断したのでしょう。

やりたいことがあった、でも出来なかった。

無念、という字が思い浮かぶ会見でした。

次の首相が誰になるのか知りませんが出来ればしっかりと、日本をこうしたい、という目的を持った人がなってくれることを望みます。
あからさまに変な方向に進むのは止めてもらいたいですが、八方美人に場当たり的な対応をするより、船頭多くして船山に上る現在の日本をどうにかしてくれる、そんな「総理大臣」を。

「個性」を尊重してくれる社会になったのはよいけれど、もともと「無個性」で方向を持たない人が多い日本では誰かが方向性を示してやらないと国民はどの方向にも進めません。
バブル期以降の15年、完全に方向性を見失っている、そんな気がしてなりません。
そんな中で、一人の船頭が「俺はこの方向に進むんだ!」と言って一人で歩き出せば何も考えずにホイホイとついて行ってしまう人が多いのではないでしょうか。

今回はまだ互いに様子見の段階で船が浅瀬に乗り上げてしまいましたが、浅瀬に乗り上げようとも強引に竿を挿して抜けていけば、いずれ海に出れるのではないでしょうか。
久しく海を見ていない多くの国民に、たとえそれが湖でも、「これが海だ!」とか言って見せてあげられる、そんな人を待ってます。

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